2005/03/18

医者の辛さ

医者とか教師とか政治家とか、とかく「先生」と呼ばれる職業は辛いと思う。
しょせん、同じ人間なのに、失敗だってあるはずなのに、
なぜかミスを許されない類の人たちの精神状態は本当に想像を絶するものがある。
そして、なぜか、自分も彼らに完璧を求める風があるから不思議だ。
もちろん、医療ミスも教師の体罰も政治汚職も許されない。
でも、本当にそれだけのことで、彼らを責めたりしているのだろうか?
結構頑張ったりしてるんじゃないだろうか?

つい最近、総合病院に10年ぶりくらいに行く機会があった。
そこで働く医者たちは本当に大変そうだった。
テンぱった患者は、皆が皆、自分のことしか言わない。
人間が人間らしくあるために得たはずの、周りを思いやる力みたいなものが
極端に低下している空間だ。
そこで、ひたすらに誠意を持って丁寧に話し続ける医者。
もしくは、そうした理想の医者像を演じきろうと頑張る医者。

医療報酬のあり方が論議になっている。
腕のいい医者はよりたくさんの報酬を、
それなりの医者はそれなりの報酬を、
というまあ一般社会からしたら、ごくごく普通の話だ。
普通の話だけれど、その仕事が人の命に関わることだからタチが悪い。
それなり、なんてことはあってはいけないんだ!
という理屈が大前提にあるからだ。

病院に行ってみて、そこで必死に働く医師たちが
自分と同じ年代にさしかかってきているのを見て思うのだ。


そんなに完璧であり続けることなんてできない。
そこで働くのは、やはり人間なのだ、と。
許すことは許していく。
そこから、医者を見ることが大事なのかもしれない。

<2週間前 |